そして今日も心得違い

反省と勉強の日々。にをいがけと話の勉強を兼ねた天理教ブログ。

人生最大のご守護 ―中篇―

前回からの続き


成長が遅れ、常に学年で一番背の低かった僕は(前回では自分の事を[私]と言っていましたが、柄じゃないので[僕]に変更)身体能力も低くいため、運動も出来ず、何をやってもダメなダメ人間になってしまいました。
基本的にバカにされるのが僕の学生時代でした。


体も弱くなってしまいました。
病気がちで風邪をひけば、すぐに重症になり、動けなくなるし、
麻酔を打てば元に戻らなくなると言われるし、

言い出せばキリが無いほど
(本当は思い出すのが面倒なだけ)




治療のほうはと言うと、注射と薬で治すのですが、治療をうけてもなかなか背が伸びない人が殆どで、背が伸びず、太ってしまう事も珍しくないようで、なかには「太る薬ですか?」と聞いてくる患者さんもいるくらいだそうです。

そのなかで僕は実に順調に進んでいまして、太る事無くグングンと背が伸びていました。それでも一番チビでしたが…


今では身長も180cm有りますが、本来なら今でもチビのままだったんでしょう。
全ては両親のただならぬ信仰のお陰だと感謝の限りです。




中学を卒業したら住み込みで修行するのが幼稚園児の頃から決定していた僕は、親からそう言われて育って来たので、ハナから高校に行く気はなく、中卒と決めていました。(実際に高校行ける頭じゃないし)


しかし、中学の進路指導で、中学卒業したら働くと先生に言っていたので、先生から就職先を案内されたとき、何を考えていたのか、そこに行くことに決めてしまいました。

しかも、運が良いのか悪いのか、その日見学に行き、本来は「○○日に面接」と言われていたのに、見学から学校へと帰って来たら電話が入り、「○○日から来て下さい」と、学年でまさかの進路決定一番乗り!!

あの頃は景気が良かったからとは言えまさかこんなに早く決まるとは…

家に帰って親に就職が決まった事をウキウキノリノリで話したところ、親の反応は勿論




「はあ!?」


でした…



「あんたは中学卒業したら
布教所に行くんだよ!?」




「ああ、…そうだった……」





結局いきなり布教所に行くよりも、2年か3年、一度社会に出てから行かせるのも悪くないと親も言ってくれて、働く事になりましたが、2ヵ月後に左足を痛め、所長さんから「すぐに来たほうがいい」と言ってくれて、15歳で住み込みの修行が始まりました。

住み込む前まではまだ6歳の体と医者から言われていたのが、住み込み後、最初の検査で12歳の体まで一気に成長していると、医者も驚くご守護を頂きました。


そして17歳の時、今まで風邪薬など、市販の薬を飲む時は子供の量しか飲めなかったのが、この頃にはもう一人前の量を飲むことを許されていました。

二次成長(身長が伸びるのが一次成長。ひげが生えるなど、大人の体になっていくのが二次成長)の治療も始まり、皆より一足遅れてようやく大人になっていく実感が湧き始めた頃に、色々と事情が出来まして…






治療を一時中断する事になってしまいました。






つづく





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